Title

  • コールセンター固有のマネジメントスキル
  • ヒューマンマネジメント
  • 業務改善
  • 離職防止

【コールセンターのミス・離職対策】「個人攻撃」をやめれば新人は辞めない。「Problem思考」で組織を変える方法

目次

  1. ■ なぜ管理者は「個人」を責め、「構造」を放置するのか
  2. ■ 許容すべきミスと、徹底追及すべきミスの「正しい線引き」
  3. 1. 「個人のミス」は許容せよ(原因が明確で、挑戦したうえでの失敗)
  4. 2. 「構造的なミス」こそ、徹底的に解像度高く原因究明せよ
  5. ■ 仕組みの欠陥を潰す「Problem思考」3つのアプローチ
  6. STEP 1:原因を「注意不足」という曖昧な言葉で片付けない
  7. STEP 2:ミスが発生した「前後のフロー」を分解する
  8. STEP 3:現場のオペレーターと一緒に「仕組み」を書き換える
  9. ■ 失敗を恐れない「強い文化」は、正しく整えられた仕組みから生まれる

Content

コールセンターでオペレーターのミスを「注意不足」と責め、使いにくいシステムや曖昧なマニュアルを放置していませんか?組織を殺す個人攻撃(Bad探し)を止め、構造的な欠陥(Problem)を解像度高く改善する「Problem思考」へのアプローチを解説。


「なぜ、言われた通りにできないんだ?」

「こんな単純な確認ミスをするなんて、注意力が足りないんじゃないか?」

オペレーターがミスをしたとき、思わず語気を強めて個人を問い詰めてしまう――。コールセンターの現場で、日常茶飯事のように繰り広げられている光景です。

一方で、「システムが古くて使いにくい」「マニュアルの記載がわかりにくくて迷う」といった業務フローや仕組みの不備に対しては、「まあ、昔からこのやり方だから仕方ない」「構造的な問題だから改善は難しい」と諦め、放置してはいないでしょうか。

28年間、現場の最前線で多くの組織を見てきた私なりの結論では、

この管理者の姿勢は、正解と完全に「真逆」です。

組織を疲弊させる現場ほど、「個人のミス」には苛烈で、「構造的なミス」には寛容です。現場を再生させ、自走する強い組織を作るために必要な「ミスの捉え方」と、解像度の高い原因究明のアプローチについて解説します。

■ なぜ管理者は「個人」を責め、「構造」を放置するのか

なぜ、多くの現場でこの「真逆の逆転現象」が起きてしまうのでしょうか。理由は極めてシンプルです。「個人を責める方が、管理者の立場として楽だから」です。

ミスが発生した際、「彼の注意不足だ」「彼女のスキル不足だ」と個人の資質(Bad)に原因を求めてしまえば、管理者は「次から気をつけて」と注意するだけで仕事が終わります。個人の精神論にすり替えることで、本来向き合うべき「業務フローの複雑さ」や「マニュアルの欠陥」という面倒な構造的問題から目を背けることができるのです。

しかし、この「Bad(悪者)探し」を続けていると、現場には恐ろしい弊害が生まれます。

  • ミスの隠蔽体質が育つ: 失敗すると叱責されるため、スタッフはミスを隠すか、人のせいにするようになります。
  • 挑戦意欲が失われる: 「指示されたこと以外はやらない方が安全だ」という事かれ主義が蔓延します。
  • 管理者の疲弊と離職の加速: 根本原因(仕組み)が解決していないため、同じミスが永遠に繰り返され、管理者は対応に追われ続けます。

■ 許容すべきミスと、徹底追及すべきミスの「正しい線引き」

本来、組織として取るべき態度は正反対でなければなりません。

1. 「個人のミス」は許容せよ(原因が明確で、挑戦したうえでの失敗)

人間である以上、どれほど熟練したプロであっても一定の割合でエラーを起こします。特に、新人が業務に慣れようと必死に取り組んだ結果の失敗や、現状を良くしようと新しい手順に挑戦したうえでのミスは、「成長のための授業料」として基本的に許容すべきです。

本人が「何を目指して、どう行動したか(プロセス)」にフォーカスし、「挑戦した姿勢」を評価すること。ここで個人を責めてしまうと、スタッフの自己効力感(自分にもできそうだという確信)は一瞬で打ち砕かれます。

2. 「構造的なミス」こそ、徹底的に解像度高く原因究明せよ

許してはならないのは、「誰の責任か曖昧な業務フロー」「人によって解釈が分かれるマニュアル」「何度も同じ場所で発生するシステム上のトラップ」といった構造的なミスの放置です。

再現性が高く、誰が担当しても同じ罠にかかるような仕組みの欠陥(Problem)は、組織の利益と品質を静かに蝕む財務的負債です。これこそが、管理者が全力を挙げて解像度高く原因を突き止め、改善すべき対象なのです。

■ 仕組みの欠陥を潰す「Problem思考」3つのアプローチ

個人のせいにする「Bad探し」を止め、構造を改善する「Problem思考」へ現場を転換させるためには、以下の3つのステップで原因究明を行ってください。

STEP 1:原因を「注意不足」という曖昧な言葉で片付けない

ミス報告書に「確認不足」「注意不足」と書かれていたら、その時点で再提出させてください。それは原因ではなく「現象」です。「なぜ、確認しづらい画面レイアウトになっているのか」「なぜ、注意が散漫になるほど入力項目が多いのか」という構造の解像度をどこまで上げられるかが勝負です。

STEP 2:ミスが発生した「前後のフロー」を分解する

ミスが発生した「その瞬間」だけを見るのではなく、その前後のオペレーションを細かく分解します。「保留を押す前に別画面を開く手順になっている」「顧客から聞き取る順番と、システムに入力する順番が逆になっている」など、現場のやりづらさ(人間工学的な不自然さ)の中に、必ずミスを誘発する真因が存在します。

STEP 3:現場のオペレーターと一緒に「仕組み」を書き換える

管理者が卓上で考えた「新しいルール」を上から押し付けても、現場には定着しません。実際にその不備に苦しんでいるオペレーターを巻き込み、「どうすれば迷わず選択できるか」「どこに赤字で補足を入れるべきか」を一緒に検証し、マニュアルやチェックリストを書き換えてください。自分たちの声で仕組みが変わる体験が、現場の当事者意識を育てます。

■ 失敗を恐れない「強い文化」は、正しく整えられた仕組みから生まれる

「人が悪いのではない、仕組みが悪いのだ」

この視点を管理者が徹底して持ち続けることで、現場の空気は大きく変わります。スタッフはミスを恐れて萎縮するのをやめ、「ここが使いにくいので直しましょう」と前向きな改善の声を上げるようになります。

個人を責める不毛な時間(Bad探し)を終わりにし、再現性のある欠陥(Problem)を一つひとつ潰していく。この愚直な仕組み作りの積み重ねこそが、3ヶ月で新人が辞めない「強い組織」の土台となるのです。

個人のミスを責める風土のままでは、新人は萎縮し、ミスを隠すか離職を選ぶしかなくなります。 WanderinConsultingの『新人オペレーター定着率改善プログラム』では、ミスの発生を「仕組みの課題(Problem)」として客観的に捉え、改善サイクルを自動化する組織OSへのアップデートを行います。具体的な改善手法については、下記からお問い合わせ下さい。

💡 【現場で即使える実物ツールを無料配布中】 新人がマニュアルの「暗記」に溺れて辞めていく構造を解消し、初日から迷わず自走するための「コールセンター階層化マニュアルテンプレート」と解説ガイドを進呈しています。 貴社の現場負荷軽減と定着率アップにぜひお役立てください。

▼【無料】マニュアルテンプレート&ガイドの受け取りはこちら

この記事を書いた人

コンサルタント永久 圭一keiichi Nagaku

この記事を書いた人

コンサルタント永久 圭一keiichi Nagaku

債権管理業務に計15年、コールセンター事業者2社(計13年)に在籍
SVや地方センターや在宅業務センターのセンター長等に従事後独立

保有資格

  • DX推進パスポートDX推進パスポート
  • JDLA Deep Learning for GENERAL (G検定)JDLA Deep Learning for GENERAL (G検定)
  • COPC LEAN SIX SIGMA FOR CONTACT CENTERS YELLOW BELT CERTIFIEDCOPCリーンシックスシグマイエローベルト
  • コンプライアンス・オフィサー・消費者金融コース
  • ビジネスキャリア検定(労務管理)
一覧へ戻る

お問い合わせContact

お問い合わせは以下フォームより受け付けております。
必要事項をご記入の上、送信してください。

    お問い合わせ事項

    お名前

    メールアドレス

    会社名

    ご質問・ご相談事項

    プライバシーポリシー

    WandarinConsulting(ワンダリンコンサルティング以下、「私共」といいます。)は、本ウェブサイト上で提供するサービス(以下,「本サービス」といいます。)における、ユーザーの個人情報の取扱いについて、以下のとおりプライバシーポリシー(以下、「本ポリシー」といいます。)を定めます。

    第1条 個人情報

    「個人情報」とは、個人情報保護法にいう「個人情報」を指すものとし、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、住所、電話番号、連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報及び容貌、指紋、声紋にかかるデータ、及び健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人識別情報)を指します。

    第2条 個人情報の収集方法

    私共は、お問い合わせフォームの送信時に、氏名・メールアドレスを取得させていただきます。

    第3条 個人情報を収集・利用する目的

    私共が個人情報を収集・利用する目的は、以下のとおりです。

    • 私共サービスの提供・運営のため

    • ユーザーからのお問い合わせに回答するため(本人確認を行うことを含む)

    • ユーザーが利用中のサービスの新機能、更新情報、キャンペーン等及び私共が提供する他のサービスの案内のメールを送付するため

    • メンテナンス、重要なお知らせなど必要に応じたご連絡のため

    • 利用規約に違反したユーザーや、不正・不当な目的でサービスを利用しようとするユーザーの特定をし、ご利用をお断りするため

    • 上記の利用目的に付随する目的

    第4条 利用目的の変更

    • 私共は、利用目的が変更前と関連性を有すると合理的に認められる場合に限り、個人情報の利用目的を変更するものとします。

    • 利用目的の変更を行った場合には、変更後の目的について、私共所定の方法により、ユーザーに通知し、または本ウェブサイト上に公表するものとします。

    第5条 Cookieの利用について

    当ブログでは、広告配信やアクセス解析のためにCookieを使用しています。
    Cookieによりブラウザを識別していますが、特定の個人の識別はできない状態で匿名性が保たれています。
    Cookieの使用を望まない場合、ブラウザからCookieを無効に設定できます。

    第6条 アクセス解析ツールについて

    当ブログでは、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。このGoogleアナリティクスはトラフィックデータの収集のためにクッキー(Cookie)を使用しております。トラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。

    第7条 個人情報の第三者提供

    • 私共は、次に掲げる場合を除いて、あらかじめユーザーの同意を得ることなく、第三者に個人情報を提供することはありません。ただし、個人情報保護法その他の法令で認められる場合を除きます。

      • 人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき

      • 公衆衛生の向上または児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき

      • 国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき

      • 予め次の事項を告知あるいは公表し、かつ私共が個人情報保護委員会に届出をしたとき

        • 利用目的に第三者への提供を含むこと

        • 第三者に提供されるデータの項目

        • 第三者への提供の手段または方法

        • 本人の求めに応じて個人情報の第三者への提供を停止すること

        • 本人の求めを受け付ける方法

    • 前項の定めにかかわらず、次に掲げる場合には、当該情報の提供先は第三者に該当しないものとします。

      • 私共が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取扱いの全部または一部を委託する場合

      • 合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合

      • 個人情報を特定の者との間で共同して利用する場合であって、その旨並びに共同して利用される個人情報の項目、共同して利用する者の範囲、利用する者の利用目的および当該個人情報の管理について責任を有する者の氏名または名称について、あらかじめ本人に通知し、または本人が容易に知り得る状態に置いた場合

    第8条 個人情報の開示

    私共は、本人から個人情報の開示を求められたときは、本人に対し、遅滞なくこれを開示します。ただし、開示することにより次のいずれかに該当する場合は、その全部または一部を開示しないこともあり、開示しない決定をした場合には、その旨を遅滞なく通知します。なお、個人情報の開示に際しては、手数料を申し受ける場合がございます。

    • 本人または第三者の生命、身体、財産その他の権利利益を害するおそれがある場合

    • 私共の業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合

    • その他法令に違反することとなる場合

    • 前項の定めにかかわらず、履歴情報および特性情報などの個人情報以外の情報については、原則として開示いたしません。

    第9条 個人情報の訂正および削除

    • ユーザーは、私共の保有する自己の個人情報が誤った情報である場合には、私共が定める手続きにより、私共に対して個人情報の訂正、追加または削除(以下、「訂正等」といいます。)を請求することができます。

    • 私共は、ユーザーから前項の請求を受けてその請求に応じる必要があると判断した場合には、遅滞なく、当該個人情報の訂正等を行うものとします。

    • 私共は、前項の規定に基づき訂正等を行った場合、または訂正等を行わない旨の決定をしたときは遅滞なく、これをユーザーに通知します。

    第10条 個人情報の利用停止等

    • 私共は、本人から、個人情報が、利用目的の範囲を超えて取り扱われているという理由、または不正の手段により取得されたものであるという理由により、その利用の停止または消去(以下、「利用停止等」といいます。)を求められた場合には、遅滞なく必要な調査を行います。

    • 前項の調査結果に基づき、その請求に応じる必要があると判断した場合には、遅滞なく、当該個人情報の利用停止等を行います。

    • 私共は、前項の規定に基づき利用停止等を行った場合、または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは、遅滞なく、これをユーザーに通知します。

    • 前2項にかかわらず、利用停止等に多額の費用を有する場合その他利用停止等を行うことが困難な場合であって、ユーザーの権利利益を保護するために必要なこれに代わるべき措置をとれる場合は、この代替策を講じるものとします。

    第11条 プライバシーポリシーの変更

    • 本ポリシーの内容は、法令その他本ポリシーに別段の定めのある事項を除いて、ユーザーに通知することなく、変更することができるものとします。

    • 私共が別途定める場合を除いて、変更後のプライバシーポリシーは、本ウェブサイトに掲載したときから効力を生じるものとします。
      修正された最新のプライバシーポリシーは常に本ページにて開示されます。

    第12条(お問い合わせ窓口)

    本ポリシーに関するお問い合わせは、下記までご連絡をお願いいたします。

    WandarinConsulting(ワンダリンコンサルティング)
    永久 圭一

    住所:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目11番12号 日本橋水野ビル7階
    電話番号:050-5897-5849
    Eメールアドレス:nagaku@wanderinconsulting.com

    制定日2024年2月1日

    お問い合わせありがとうございました!

    メッセージは無事送信されました。
    折り返し担当者よりご連絡差し上げます。
    お急ぎの所誠に恐縮ではございますが、今しばらくお待ちください。

    新人オペレーター定着率改善プログラムサービス概要資料をダウンロード(89KB)

    トップページへ戻る