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「怒られないために働く」そんな仕事の目的、今すぐ見直しませんか?本記事では、コールセンター現場でよく見られる「怒られないこと」を目的にした働き方が、なぜ組織の成長を妨げるのかを解説します。心理的安全性や成果志向の重要性に触れながら、現場のマインドセットを変える具体的な対処法も紹介。現場改善に本気で取り組みたい方に向けた、実践的かつ共感できる内容です。
上司に怒られないことを「仕事の目的」にしてはいけない
「怒られないように仕事をする」。これは一見、真面目で責任感のある姿勢のように思えるかもしれません。しかし、コールセンターの現場でこのマインドセットが根付いてしまうと、組織全体の成長を妨げる大きな要因となります。
「怒られないこと」が目的になると何が起きるのか?
まず、仕事の目的が「怒られないこと」になると、社員はミスを隠すようになります。報告や相談が減り、問題が表面化しづらくなります。これはコールセンターにとって致命的です。顧客対応の品質が落ちるだけでなく、クレームの初期対応が遅れ、結果的に大きなトラブルに発展する可能性もあります。
また、怒られないために「指示されたことだけをやる」という姿勢が強くなり、改善提案や創意工夫が生まれにくくなります。現場の声が上がらない組織は、時代の変化に対応できず、競争力を失っていきます。
さらに、怒られることを恐れるあまり、心理的安全性が損なわれます。職場の雰囲気がギスギスし、離職率が高まることも珍しくありません。これは、コールセンターのように人材が命の業界では大きな損失です。
本来の仕事の目的とは?
仕事の目的は「価値を生み出すこと」です。コールセンターで言えば、顧客の課題を解決し、満足度を高めること。業務改善を通じて、より効率的で質の高い対応を実現すること。つまり、怒られないことではなく、「成果を出すこと」が目的であるべきなのです。 このマインドセットが浸透すると、社員は自発的に動き、問題を共有し、チームで解決しようとするようになります。結果として、現場の力が強くなり、顧客満足度も向上します。
対処法:マインドセットを変えるために
では、どうすれば「怒られないことが目的」という考え方を変えられるのでしょうか?
1.心理的安全性の確保
ミスを責めるのではなく、学びの機会として捉える文化を作ることが重要です。上司が率先して「報告してくれてありがとう」と声をかけるだけでも、現場の空気は変わります。
2.目的の再定義
定期的なミーティングで「私たちの仕事の目的は何か?」を話し合う時間を設けましょう。現場の声を吸い上げ、目的意識を共有することで、社員の意識が変わっていきます。
3.成果を評価する仕組み
「怒られなかった」ではなく、「顧客満足度が上がった」「対応時間が短縮された」など、具体的な成果を評価する制度を導入することで、目的意識が自然と成果志向にシフトします。
ールセンターの改善は、業務フローやシステムだけでなく、現場の「考え方」から始まります。もし、あなたの現場で「怒られないこと」が目的になっていると感じたら、それは改善のチャンスです。私たちは、現場のマインドセットから変えていくコンサルティングを得意としています。ぜひ一度、ご相談ください。
この記事を書いた人
コンサルタント永久 圭一keiichi Nagaku
債権管理業務に計15年、コールセンター事業者2社(計13年)に在籍
SVや地方センターや在宅業務センターのセンター長等に従事後独立
保有資格
DX推進パスポート
JDLA Deep Learning for GENERAL (G検定)
COPCリーンシックスシグマイエローベルト
- コンプライアンス・オフィサー・消費者金融コース
- ビジネスキャリア検定(労務管理)